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制作現場から・・・・・・(6)

宮沢賢治の作品には
交響という言葉が時々出てきます。
ある意味で賢治のキーワードのひとつ
と言えるかもしれません。

賢治の作品では異質なものが出会い
それぞれが自分を失ったり
他の存在に従属したりすることなく
あるがままで周囲を引き立て
自分のよさもそれによって輝いてくる。
このような作品が数多くにあります。
楽器の協奏を想像すればわかるように
これを交響と呼ぶのだと思います。

交響の前提は
すべてのいのちは
単独で存在するのではなく
共に支えあって生きるという事実です。
その上にそれぞれの存在は等価であり
たがいに交換可能であり
人間は動物や植物ばかりでなく
星や海や山など自然のいのちともなり
全宇宙的な生命を生きる存在である。
いくつかの賢治の作品から感じ取れるのは
このような彼の考えです。

私は賢治の「セロ弾きゴーシュ」が好きです。
セロの下手なゴーシュが
毎晩やってくる三毛猫やカッコウ、野ネズミなどと
等価の存在として接しているうちに
セロはどう弾けばいいのか
音楽とは何なのかを学び
成長していくという話です。

絵本の20・21ページを見てください。
これは私が大好きな場面であり
交響という言葉が似合う絵です。
またここは絵本の転回点になったところですが
この絵については次回に書きましょう。
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