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動的平衡とファイターズⅡ

「新手一生」という言葉がある。
将棋史上初「名人・王将・九段」の三冠となった
プロ棋士の升田幸三が
自身のこだわりとして語った言葉だ。
升田幸三名人は既成の定跡を嫌い
次々と新しい指し手を生んだ棋士として有名だが
この「新手一生」がファイターズの強さの秘密でもある。

ファイターズにこの名言を持ち込んだのは
ファイターズ元顧問の故領家先生であるそうだ。
いろいろと面倒をおかけし
多くの教えもいただいた先生であるだけに
私としてもファイターズとのつながりが実感でき
うれしいエピソードなのだけれども・・・

領家先生はスポーツ界の閉鎖性を嫌い
コーチング理論や戦術をその創案者たる
特定のチームが私物化するのではなく
すべての情報はオープンにし
情報を継承・発展させたチームが強くなる必要を
説かれたらしい。(さすが領家先生)
その時に使われた言葉が「新手一生」である。

意味は改めて問うまでもない。
一生新しい手を模索し続けるチームだけが
いつまでも勝者になれるという教え。
ファイターズを言い表すのに
これほどうってつけの言葉はない。
言葉を替えれば「新手一生」も
「動的平衡」の典型的な表れなのだ。

細胞が繰り返す死と再生(動的平衡)と
ファイターズのチーム作りの同質性は前回述べた。
今回は動的平衡が戦略・戦術にまで
いかに浸透しているかを考えてみたい。

近年のファイターズ(他のチームもそうではあるけど)
の典型的な戦略・戦術は「多様性」である。
たとえばDLは走路をふさぎ QBにパスを投げさせない役
LBはパスカバーをし 前線を抜け出たRBを仕留める役
このような機械論的な役割分担で守りを固めるのではなく
それぞれの固定的な役割を関係性の中に解消し
CBやSも含めた守備全体のアサイメント(個別課題)を
揺らがせながら前進を阻むのを特色とする。
もちろん攻撃においても同じことだ。

DLとLBの役割はいつでも交換可能であり
LBとDBもそうである。
マンカバーかゾーンディフェンスかも揺らぎ
パスケアとランケアも揺らぐ
DLがDLであるのは
ある戦略の関係性の中で1回限りそうなのであって
次のプレーではまったく違う役割となる。
これが「動的平衡」から見た
ファイターズの戦略の特色である。

私は草フットボールの経験が15年ばかりある。
ルールや反則の種類はもちろんのこと
パスコースや守備体系など(ちなみに私はQBだった)
最低限の知識はあるが
所詮素人のファイターズファンである。
だから戦術などへの言及はこれくらいにしよう。

このようなブログを年末に書きたかったのは
富士通相手の1月3日のライスボウルで
なんとしてもなんとしてもなんとしても
ファイターズに勝ってもらいたいためである。
そう言えば升田名人の名言にこんなものもある。
「たどり来て未だ山麓」
選手たちもいまはこのような心境だろう。

淡路島を早朝6時40分の船で抜け出し
東京ドーム着は10時半の予定
選手同様2014年の総決算として
悔いのないよう闘ってくる。
GO!FIGHTERS!!!
パンダと和緒
パンダの視線の先には
なぜか気になる2歳の孫がいます。
子どもが苦手のパンダには
きわめて珍しいことです。
1月3日パンダはお留守番。
試合を終わった後
大学時代の友人たちと
ミニ同窓会をします。
これも楽しみです。

本年も1年間お読みいただき
ありがとうございました。
来年が皆さまにとって
よき年となりますよう
お祈りいたしております。

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坊さんが塀を・・・

朋あり遠方よりきたる・・・
京都は遠いとは言えないが
彼女がここに来たのは3回目だろうか?
20歳で知り合った美女も
今ではアラフォーである。

この後の話を面白くするには
彼女の容貌は不可欠である。
背丈は175センチ超。
長い手足 切ないほど黒い髪は短くしている。
晩夏の季節を迎えた美少女の趣である。

彼女はいつもユニークな土産をくれる。
今回は手製の焼き菓子
珍しいお茶(セイロンティー)
チーズとパン。

2種類のセイロンティーのひとつが
今回の名わき役である。
彼女は2人の坊さんが描かれた
真っ赤な袋のティーバックを取り出し
説明をはじめた。
バニラとザクロの香りのする甘いお茶。
お茶のおいしさを形容するのに
「坊さんが塀を乗り越えて求めるほどおいしい」
という言葉があるそうである。

ここでちょっとした事件が起こった。
関西弁では1音節の言葉は
子音を伸ばして発音する。
歯は「ハ」でなく「ハァー」である。
手は「テ」でなく「テェー」
厳密なルールを問わずに続ければ
屁は「ヘ」でなく「ヘェー」であり
塀は「ヘイ」でなく「ヘェー」。
つまり「塀」と「屁」は区別を失う。

早口で10まで数える方法には
「だるまさんがころんだ」がある。
しかし関西では
「ぼんさんがへをこいた」の方がポピュラー。
しかも最後の部分のにおいを凝縮し
「ぼんさんがへをこいだ」と濁らせる。

セイロンティーを説明する彼女の言葉に
私たち(私と同居するパートナー)はどぎまぎした。
「坊さんが塀(ヘェー)を・・・・・・・」とくれば
普通の関西人は「坊さんが屁を」を連想する。

私たちの戸惑いを見て取り
彼女は笑いながら先手を打った。
「『坊さんが屁をこいだでなく塀を越えた』ですよ」と。
美人の口から上品さよりも事実を重んじる言葉が
けれんみなく飛び出してくるのを私は好む。

関西人の笑いのエッセンスで焼き上げた
クッキーと共に味わったセイロンティー。
うまかったなあ。

こんなささやかな午後がいとおしく思えるのは
私のいのちが終わりつつあるためだろうか。
こんな落日なら受け入れよう。
パンダ
私たちのやり取りを
パンダは黙って聞いていました。
パンダが座っているのは
千葉に住むパンダファンからもらった座布団。
はじめは座れなかったパンダですが
今ではすっかりわが家にしています。
アリガトウ、理恵

動的平衡とファイターズ

55対10 KGファイターズは
日本大学に圧勝して
甲子園ボウル4連覇を成し遂げた。

ファイターズの戦いぶりを見ながら
私の頭を何度もかすめたのが
「動的平衡」という言葉である。
ファイターズの強さの秘密を探る議論が
かまびすしいなかで
私はこの言葉をキーにしてそれを考えてみたい。

「動的平衡」は決して簡単な概念ではない。
私はそれを同名の著作を著した
福岡伸一さんの力を借りて説明しようと思う。

学生スポーツの顕著な特質は
4年ごとに選手がすべて入れ替わることである。
どんなに力がある選手でも
4年を超えて同じチームで活躍できない。

同じことがはるかに速いスピードで
人間の細胞に起こり
死と再生を繰り返すこの生命現象を
「動的平衡」と呼ぶ。

人間の細胞の数はおよそ60兆個。
それがどんどん入れ替わりながらも
同一生命であるのはフシギなことである。
もっとも速く死を迎えるのは
胃や腸の壁の上皮細胞。
それはたった24時間ですべて入れ替わり
別の細胞となっているのだ。

なぜ生命はこのようなありようを選ぶのか?
ここからは福岡先生の教えである。
細胞も含めてすべてのもの(エネルギー)は減少・老化する。
一方細胞は常にイキイキと活動しなければならない。
どうせ老化が避けられないなら
先回りして死と再生を繰り返せば
細胞はいつも新品の状態。
これが生命の神秘である。

ファイターズに話を戻そう。
細胞ほどではないが
ファイターズも4年たてば
すべての選手は入れ替わり
別の組織になってしまう。
だけど表面上は依然として
ファイターズである。

組織の老化が避けられないなら
ファイターズは何をするのか。
4年生を使うのである。
卒業する4年生を見送って(死)新体制になると
新4年生(再生)にどのようなチームにしたいか
ぞれぞれがどのような選手になりたいかを
徹底的に考えさせ方針を決めさせる。
監督・コーチ・OBは
選手たちの意向を実現する補佐役に徹する。
かくして動的平衡を実現したファイターズは
毎年イキイキ輝いて強いのだ。

細胞の話をもうひとつしよう。
すべての細胞は死と再生を繰り返す。
しかし心臓と脳だけは一生同じである。
これが何のアナロジーかすぐにわかるはず。
情熱(心臓)と智略(脳)。
もちろんこれもファイターズの強さの秘密である。

この動的平衡は
ファイターズの闘い方にまで浸透している。
強さの秘密第2弾として
次のブログで書いてみようかな。
選手たち
入場を待つ選手たち。
私は4時過ぎに入場門に並びましたが
先客が1人いました。
彼女は3時前に大阪から来て
真っ暗闇の中でたった一人で座っていたのです。
21歳の女子大生と70歳のジイチャンは
5時半ごろに次の客が来るまで
寒さに震えながら熱く語り合いました。
彼女は恋人がファイターズの中心選手のひとり。
私と彼女に共通するのはファイターズへの愛。
これも強さの秘密ですね。
1月3日はライスボウル。
もちろん追っかけをします。

いよいよ甲子園ボウル

ファイターズは今年も
関西リーグを制覇し
甲子園ボウル出場を決めた。
雨の日の今日
恒例となっている
甲子園ボウル4連覇の予約を入れた。

ファイターズの特製ヘルメットは
確か西暦2000年を記念して発売されたもので
1000個限定販売のうち私は249番目。
ファンNO1を自認する私としては
内心忸怩たるものがあった。
KG.jpg
ヘルメットの台座には
甲子園ボウル制覇(=学生日本一)の年が
1949年~1999年までの21回
西暦で印刷されてあり
2000年からは優勝するたびに
添付のシールを使って
自分で加える仕組みだ。

近年KGファイターズは
他を寄せつけぬ圧倒的な強さを発揮するようになり
今年のリーグ戦も含め4年間
学生相手の公式試合負け知らずが続いている。

このような強さと
勝利への願いも込め
2011年からは試合結果を待たずに
私はチャンピオンシールを張るようになった。
それが冒頭の「4連覇の予約」の謂いである。
KG3.jpg
朝早くに貼りつけた
「2014」のシール。
どうか願いが叶いますように。

私の甲子園ボウル初観戦は
昭和33年(1958年)の対日大戦。
それからおよそ半世紀超の長きにわたり
私は甲子園ボウルを観戦し
KGファイターズの勝利を目撃してきた。

このシールの最終年は2029年。
今年70の私が85歳まで生きれば
シールを使いきる勘定だ。
私が燃え尽きるのが先か
シールが尽きるのが先か
私とファイターズの勝利が
競り合いを演じるとは
NO1ファンとしては楽しい限り。
ファイターズ
2029年までは長い道のりです。
だけどWith Fightersなら
頑張れるかもしれません

ガンバレ!KGファイターズ
14日(日)はいい席を求めて
私は朝4時から入場門に並ぶ。

色えんぴつの天ぷら

私が住む野島平林で
外食をしようと思えば
バスを使う必要がある。
このバス、平日には9便あるが
休日になると5便になってしまう。

私たちは往復ともバスを使うのだが
どうかすると
東京に食べに行くのか
と思うほど時間がかかる。
それでいて私たちが
バスを使って行ける店は
3軒ほどなのだ。
徒歩5分圏内に
20軒を超す飲食店があった
西宮が懐かしい。

うち1軒はお好み焼き屋さん。
大きな看板にはただ
「お好み焼き」と書いてある。
屋号はないと思っていたら実はあった。
「まると」なのだそうである。
3代目の店主も意味を知らない。

店のうしろが岩屋漁港であるためか
常連客のほとんどは漁師である。
対岸の神戸で育った私ですらほとんど解せない
強烈な淡路島弁で話す
漁師の話に包まれながら飲む焼酎はうまい。
アテは数品しかないけど
うまい酒はうまい。

先日このバスで岩屋に向かっているときに
おもしろい言葉を耳にした。
話者は中学生くらいの女の子で
いつものように最後尾の席に座っていた。

これもいつものことだが
その子が突然大声で叫んだ。
「大切な色えんぴつを天ぷらにされたら大変だ。
だけどアタシ色えんぴつの天ぷら大好き」と。
しばくして今度はこう言った。
「今日はブタの日、ブタ時間」
あまりにおもしろい言葉に
私は笑いをこらえるのに必死だった。

バスは左手に海を見ながら
海岸線を走り続けた。
入日が海の向こうに見える
姫路の空を焼いていた。
お好み焼き屋で感じる居心地のよさと
その少女の言葉が同質であることに
私はふと気づいた。

私が一生勉強しても作れそうにない少女の詩
私が一生かかっても習得できそうにない
労働と自然が育んだ漁師言葉
あぁ淡路っていいなあ。
自然と私の顔に笑みが広がった。

だけど色えんぴつの天ぷらって
どんな味がすると思います?
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